〔トピックス〕災害救助犬って、誰が認定しているの?

201812月、徳島県の動物愛護管理センターに保護された雑種犬コージーが、徳島県の災害救助犬に認定されたというニュースがありました。災害救助犬とは、地震や大雨で倒壊した建物などの下にいる人を探しだしたり、山での遭難者の捜索に加わるなどの仕事をする犬のことです。

 

こうした特殊な環境下で仕事をするために、災害救助犬は様々な訓練を受けて、特殊な技能を身につけています。ところで、このニュースを見て疑問に思ったのが、警察犬が警察の実施した試験に合格した場合に(嘱託)警察犬と名乗ることができるように、県(公的機関)が実施した試験に合格した場合に災害救助犬を名乗ることができるのかという点です。このニュースで徳島県が認定しているということは、災害救助犬を認定しているのは都道府県ということなのでしょうか。

 

どうやら、そういうことではないようです。日本では主に民間の団体(ジャパンケンネルクラブ、日本レスキュー協会など)が災害救助犬の認定を行っており、徳島県のように県が災害救助犬を認定するという事例はめずらしいようです。

 

徳島県では、南海トラフ地震への備えと犬や猫の殺処分問題の2つの問題への取り組みとして災害救助犬育成プロジェクトを実施しており、その結果誕生した災害救助犬の1頭がコージーであり、災害救助犬の認定制度ということのようです。そして、県では災害救助犬の認定の際の基準については民間団体の基準を参考にしているとのことです。

 

ちなみに、コージーは雑種犬とのことですが、災害救助犬の育成や認定を行っているジャパンケンネルクラブによると(2017年4月1日現在)、災害救助犬として認定されている犬種で最も多いのが、ラブラドール・レトリーバーで、ついでジャーマン・シェパードとなっています。どちらの犬種も警察犬や盲導犬といった仕事をする犬の代表のような存在ですね。

 

さて、本サイトのマスコット犬のおちよさん、ミニチュアダックスですが、災害救助犬としての素質はあるのでしょうか。足の短い小型犬ということで、建物の倒壊現場では、狭い場所でも捜索できるという利点はあるはずですが、認定されているミニチュアダックスは少ないみたいです。お仕事犬として素質はあまり高くはないようですね。

 

おちよさん
災害救助犬の多くは、民間の団体が認定しているんだって。徳島県のように県が認定しているのは珍しいみたい。