現在（2019年10月4日）、「豚コレラ」は岐阜県、愛知県、長野県、滋賀県、大阪府、三重県、福井県、埼玉県の8府県で発生が確認されており、更なる感染拡大が懸念されています。豚コレラとは非常に強い感染力と高い致死率を特徴とする熱性伝染病で豚やイノシシが感染します。
そのため畜舎で感染した豚が発見された場合は同じ畜舎の豚はすべて殺処分されます。豚コレラの発生は、畜産農家にとっては経営そのものを脅かす大変な問題なのです。
では、私たちにとって、豚コレラの発生と拡大はどういう意味を持つのでしょうか。一番心配なのは、人に感染しないのかという点ですが、この点は明確にニュース等で伝えられていますが、人には感染しません。
では、感染した豚肉を食べた場合に人体への影響はどうなのでしょうか。この点についても、問題はないとのことです。私たちにとって少し気がかなり点は、国内産の豚肉の入手が難しくなる可能性があるかもしれないという点です。国にはしっかり感染の封じ込めをして、養豚農家をしっかり支援してしてもらいたいと思います。
さて、ペットを飼っている私たちにとっては、もう１つ心配なことがあります。それは私たちのペットである犬や猫に感染することはないのかという問題です。
「我が家のペットである犬は大丈夫？、猫は大丈夫？」という点に直接応えてくれる記事を目にすることはあまりありませんが、犬や猫などの他の動物には感染しないそうです（豊田市農政課、農研機構）。飼い主としてはひとまず安心ですが、ペットの犬が媒介となって感染を拡大する可能はあるとのことなので、山の中や養豚場にペットを連れていく場合には注意が必要かもしれませんね。
＊ちなみに農水省では、その後、「豚コレラ」という名称が人の伝染病のコレラを連想させ、消費者に不安や恐怖を与えるとのことで国際的な名称「CSF」に変更しています。確かに、「豚コレラ」という名称を聞くと一瞬どきっとしますね。
＊豊田市農政課のチラシ https://www.city.toyota.aichi.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/029/180/01.pdf
＊農研機構の豚コレラQ&A https://www.naro.affrc.go.jp/faq/swine_fever/129779.html
