〔トピックス〕肥満と寿命の関係

可愛い仕草でおねだりするペットたち、ついつい餌やおやつをあげすぎてしまうそんな飼い主の方も少なくないのではないでしょうか。しかし、ついついが度を超してしまうことのないように気をつける方がよさそうです。

 

イギリスのリバプール大学の調査結果(2019年1月に公表、12犬種5万頭以上の犬を調査)によると、犬種によって程度は異なりますが、太っている犬は、最大2年半ほど適正な体重の犬よりも寿命が短いとのことです。アメリカでは家庭で飼われている犬や猫の3匹に1匹は体重オーバーであると推定されているそうです。

 

日本でも散歩をしている犬を見ていると、ちょっと太っているかもと思う子を時々目にします。肥満が体に様々なダメージを与えるというのは人の場合も同じですが、人と異なりペットの肥満はペット自身でコントロールすることはできないので、飼い主次第ということになりますね。

 

少し古いデータになりますが、日本ヒルズ・コルゲート株式会社(おなじみのペットフードの販売会社)が2013年に「獣医師から見たペットの肥満傾向調査」を実施しています。その中で、「肥満(ボディコンシャススコア4以上)」と診断される犬や猫がどれくらいいるのかという質問があります。この質問への回答をみると、「1割~3割」との回答が一番多く、犬で46.2%、猫で44%となっています。つまり、動物病院に来る犬や猫の10匹のうち、1匹~3匹は肥満ということです。こうした傾向については、2008年にも同調査が実施されていますが、その結果と大きな変化はないそうです。

 

当サイトの日記に登場するダックスフンドのおちよさんも、ヘルニアに罹患する前は、肥満ぎみでした。ヘルニアおよびその他疾患が肥満とどれほど関係していたのかはわかりませんが、現在は良質なタンパク質中心の食事を心がけ厳重に体重のコントロールをしています。上記のヒルズの調査結果でも、「食事管理」が重要であることを獣医の先生方は回答されています。かわいいからこそ、大切なペットに必要以上の食事やおやつは禁物ですね。