〔トピックス〕犬の熱中症

連日の猛暑の中、疲れがとれないなど体調不良を感じている人も少なくないのではないでしょうか。とはいえ、私たちはエアコンを入れたり、水シャワーを浴びたり、水分や塩分を補給したりして、熱中症を回避するための対策を自分自身で講じることができます。

 

しかし、犬や猫などのペットはそれができません。飼い主が熱中症になることのないように対策を講じるしかないのです。熱中症になるもならないも飼い主次第ということです。今回は特に犬について考えてみたいと思います。

 

さて、みなさんは実際にどれくらいの犬が熱中症になっていると思いますか。一般社団法人日本気象協会の『熱中症ゼロへ』のプロジェクト(https://www.netsuzero.jp/)の中で実施された犬の飼い主へのアンケート調査(2019年7月実施)の結果によると、飼い主の4分の1が飼い犬が熱中症になったことがあると回答しています。サンプル数が325人と少ないので、評価しづらいですが、少なくとも飼い犬の熱中症はとても身近な問題であると言えます。

 

熱中症で病院に来る飼い主さんが多いとの獣医の先生のブログや記事を時々目にします。そんなところからも熱中症に意外と無頓着な飼い主さんが多いことがわかります。最近は、動物愛護関連の活動をしている団体や個人の方が飼い犬の熱中症の問題をとりあげて、啓蒙的な活動を積極的に展開しているものの、まだまだ一般には浸透していないのかもしれません。確かに、未だに夏の暑い時間帯にもかかわらず犬を散歩させている光景を見ることがありますね。

 

では、私たち飼い主は、ペットの犬が熱中症にならないために、どうしたら良いのでしょうか。基本的には人の場合と同じで、室内ではエアコン等を活用して過ごしやすい温度を維持し、外出する際には日差しの強い時間帯を避ける、水分補給をしっかりするなどです。

 

特に飼い犬の場合にはお散歩を日課にしていることが多いと思いますが、先ほどのアンケートでも熱中症になった場面で2位を大きく引き離して一番多かったのが、「日中、散歩している時」です。日中の焼けたコンクリートの温度は60度にもなるそうなので、この時間帯の散歩は絶対に避けましょう。また、日本の場合は気温とともに湿度も高いので、朝晩であっても、散歩の時間を短くする、散歩自体を中止するなど十分に配慮することが必要です。

 

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あたしたちは地面に近い分、とってもつらいのよ。特にあたしは足が短いしね!